静かであるはずの換気扇から、突然「キーキー」「ブーン」といった異音が聞こえてきたら、誰でも不安になりますよね。その音、実は換気扇が発しているSOSサインかもしれません。
            多くの場合、異音の原因はモーター内部の部品の摩耗や寿命です。ホコリの掃除で改善することもありますが、10年以上使用している換気扇の異音は、交換時期が来たと考えた方が良いでしょう。異音だけでなく、換気扇の吸い込みが弱いと感じる場合も同様です。
            この記事では、プロの電気工事士が、異音の種類別に考えられる原因と、ご自身でできる対処法、そして修理と交換の判断基準を分かりやすく解説します。
          
音の種類でわかる、異音の主な原因
まずは、どのような音がしているか確認してみましょう。音の種類によって、原因はある程度特定できます。
「キーキー」「キュルキュル」という高い音
モーターの軸受け部分の潤滑油が切れているか、摩耗している可能性が高いです。長年使用している場合は、モーター自体の寿命が近づいています。
「ブーン」「ゴー」という低い音
モーター内部やプロペラにホコリが大量に溜まっているか、モーターの軸がズレて振動していることが考えられます。まずは清掃を試み、改善しない場合はモーターの寿命と判断できます。
「ガタガタ」「カラカラ」という物が当たる音
プロペラが破損していたり、モーターの軸が大きくズレてカバーなどに接触している可能性があります。危険ですので、すぐに使用を中止し、専門業者に点検を依頼してください。
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あなたの地域の「料金表」を見る修理と交換、どちらを選ぶべき?
異音の原因がモーターの寿命である場合、部品の交換で修理することも理論上は可能です。しかし、多くのプロは本体ごとの交換をおすすめします。なぜなら…
- 10年以上経つと、メーカーが修理用部品の製造を終了していることが多い。
 - 部品を取り寄せて修理する費用と、本体ごと新品に交換する費用が、結果的にあまり変わらない。
 - 新しい換気扇は、省エネ性能や静音性が格段に向上している。
 
これらの理由から、設置から10年以上経過した換気扇の異音は、本体ごと交換するのが最もコストパフォーマンスの高い選択と言えます。
モーターの寿命が異音の主な原因である場合、
換気扇本体の交換が最も確実な解決策となります。
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