このページでわかる
『トイレ換気扇交換』のこと
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異音は換気扇交換のサイン
換気扇から「キュルキュル」「キー」といった機械的な異音が発生する場合は、モーターの劣化や故障が考えられます。多くの場合、掃除をしても改善しないため、換気扇の交換が必要です。
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写真で解説!換気扇のホコリ詰まり
換気扇は、本体だけでなく、ダクトや排気口など、空気の通り道全てにホコリが溜まりやすく、放置すると換気能力が低下します。換気経路のどこにホコリが溜まりやすいのかを写真付きで詳しく解説します。
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費用相場と追加費用をチェック!
トイレの換気扇交換の費用相場は、換気扇の種類(単独換気扇、2室・3室換気扇、大型換気扇)や設置状況によって異なります。このページでは、それぞれのケースの費用相場と施工実例を紹介。追加費用が発生するケースについても具体的に説明します
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業者選びのポイントをプロが解説
トイレの換気扇交換は、どこに頼むのが良いのでしょうか?このページでは、電気工事の専門業者に依頼するメリットや、優良な業者の見分け方を詳しく解説します。
トイレの換気扇交換をご検討中でしょうか。費用はどのくらいかかるのか、どの業者に依頼すれば良いのか、お悩みの方も多いとおもいます。
ご安心ください。このページでは電気工事のプロが、トイレ換気扇交換の費用相場を、実際の施工事例(写真付き)とともに詳しく解説しています。追加費用が発生するケースや、信頼できる業者選びのポイントも具体的にご紹介いたしますので、ぜひご参考になさってください。
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トイレ換気扇交換のサインは?プロが教える4つのチェックポイント
以下の症状に1つでも当てはまる場合は、換気扇交換のサインです。
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異音がする
キュルキュル、ギーといった機械音は、モーター劣化のサイン。
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振動が大きくなった
本体が振動するなら、ファンやモーターの軸がズレている可能性大。
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換気能力が低下
臭いが取れない…換気扇の能力が落ちている証拠です。換気扇やダクトの掃除で解決できますが、かなり大変な作業です。
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スイッチを入れても動かない、または動きが悪い
換気扇の故障または換気スイッチの故障です。
これらの症状は、換気扇本体の故障だけでなく、換気扇内部の汚れ、ダクトや排気口の詰まり・劣化が原因である可能性もあります。いずれにしても、ご自身で原因を特定し、適切な対処をするのは難しいものです。
特に、10年以上使用している換気扇は、ホコリが溜まり、換気能力が大幅に低下している可能性があります。ほっておくと悪化するばかりで、快適なトイレ環境を損なう可能性があります。早めにプロに相談し、換気扇交換と合わせて換気経路の点検・清掃を依頼しましょう。
参考
トイレの換気扇は、主に壁に設置されるパイプファン(プロペラファン)と、天井に設置されるシロッコファンの2種類があります。
いずれのタイプも、ファンが回転することで室内の空気を吸い込み、ダクトを通して屋外の排気口へと送り出します。
この空気の流れによって、ファン、ダクト、排気口といった空気の通り道にはホコリが蓄積しやすく、換気能力低下の原因となります。 特に、排気口に虫よけ網が設置されている場合は、網の目にホコリが詰まりやすいため、注意が必要です。
(左:パイプファン、右:シロッコファン)

見落としがちな換気経路の汚れ・劣化をチェック
トイレ換気扇を交換する際、見落としてはいけないのが「換気経路」の汚れと劣化です。換気扇内部、ダクト、排気口。普段は見えないこれらの場所に溜まったホコリは、換気能力を大幅に低下させるだけでなく、悪臭の原因にもなります。
換気扇が本来の力を発揮するためには、換気扇本体だけでなく、この「換気経路」全体がキレイであることが重要です。
換気扇交換のプロである私たちが、換気効率低下を招く「換気経路の汚れ・詰まり」の原因トップ3を、写真付きで解説します。
第1位:排気口の詰まり
排気口の詰まりは、換気能力を著しく低下させます。
トイレ換気扇の排気口に虫除け網が設置されている場合、 網の目にホコリがびっしりと堆積し、目詰まりを起こしていることがあります。 この状態になると、換気扇が正常に動作していても、ほとんど換気されません。
戸建て住宅では、排気口に虫除け網が設置されていることが多いため、要注意です。 一方、集合住宅では、網がない場合も多く、排気口の詰まりは比較的少ない傾向にあります。
排気口の清掃は、ご自身で行うことも可能ですが、多くの場合、 外壁の高い場所や、手の届きにくい場所に設置されているため、危険を伴います。 安全のためにも、換気扇交換の際に専門業者へ清掃を依頼するのがおすすめです。

第2位:換気扇ファンの汚れ
換気扇のファンは、設置場所によって種類が異なります。
天井設置型:シロッコファン
天井に設置されている換気扇の多くは「シロッコファン」という水車のような形状のファンを採用しています。シロッコファンは、ダクトを通して排気するタイプの換気扇に適しており、静圧が高く、比較的静音性に優れているのが特徴です。しかし、構造上ホコリが溜まりやすく、目詰まりを起こすと換気能力が大幅に低下します。

壁設置型:パイプファン(プロペラファン)
壁に設置されている換気扇は「パイプファン」と呼ばれる プロペラファンが一般的です。 パイプファンは、構造が比較的単純で、シロッコファンに比べると 掃除はしやすいですが、羽根にホコリが付着すると換気能力が低下します。 また、プロペラファンは、モーターが露出していることが多く、 ホコリがモーターに付着すると故障の原因になることもあります。
羽根に付着したホコリが、換気能力を低下させる原因に

いずれのタイプもファンの清掃には換気扇本体の取り外しが必要となるため、 ご自身での作業は困難です。専門業者に依頼するか、 10年以上使用している場合は交換を検討しましょう。
第3位:ダクト内のホコリ詰まり
トイレの換気扇は、本体だけでなく、屋外へと空気を排出する「ダクト」とつながっています。このダクトは、室内の空気の通り道となるため、どうしてもホコリが溜まりやすい場所です。特に、換気扇本体から1m以内のダクトは、最もホコリが蓄積しやすい要注意エリア。長年蓄積したホコリは換気扇の働きを妨げ、換気能力を大きく低下させる原因となります。
新品の換気扇に交換しても、ダクト内にホコリが詰まったままでは本来の性能を発揮できません。換気扇交換の際には、手の届く範囲でダクト清掃も行うことを推奨します。

まとめ:換気扇の掃除は本当に大変
換気扇の掃除はご自身でもできますが、実は限界があります。
- パイプファン
羽根の表面のホコリは取れても、換気扇を取り外さないと、内部や羽根の裏側はキレイにできません。 -
シロッコファン
構造が複雑で、分解清掃は困難。無理に行うと、破損のリスクも…。 長年使用してホコリまみれの換気扇、思い切って交換しませんか? 換気扇の寿命は、一般的に10年〜15年程度です。
プロの業者に依頼すれば、換気扇本体の交換と同時に換気経路(換気扇内部、ダクト、排気口)に溜まったホコリも徹底的に除去! 換気能力が格段に向上し、トイレの空気もリフレッシュします。交換後はフィルターを貼り付けるなど、ホコリ対策をすることで換気扇を長く清潔に保てます。フィルターは100円ショップでも販売されています。

フィルターを取り付けることで、換気扇内部へのホコリの侵入を減らし、掃除の手間を省けます。
業者へ依頼するトイレ換気扇の交換費用目安
トイレの換気扇には、主に以下の3つのタイプがあります。
まずは、ご自宅の換気扇がどのタイプかをご確認ください。
単独換気扇
単独換気扇は、トイレのみを換気する換気扇です。戸建て住宅では壁面に設置されているプロペラファン(パイプファン)タイプが多く、集合住宅では天井に設置されているシロッコファンタイプが多く見られます。
(左:パイプファン、右:シロッコファン)

戸建てに多いパイプファン交換費用目安
交換前(左)と交換後(右)

パイプファンは換気機能のみのシンプルなものから、人感センサー付き、湿度センサー付き、フィルター付きなどの高機能なものまで、様々な種類があります。換気扇本体の値段は比較的安価です。
- 換気扇本体:
5,000~10,000円程度 - 換気扇交換費用:
10,000円程度 - 撤去した換気扇の処分費:
1,000円程度 - 諸経費:
2,000円程度(出張費・駐車場代など)
上記の費用を合計すると、トイレの単独換気扇(パイプファン)交換を専門業者に依頼した場合、おおよそ18,000円~23,000円程度が費用の目安となります。
集合住宅、事務所・店舗の1~2人用トイレに多い天井換気扇(シロッコファン)交換費用目安
交換前(左)と交換後(右)

集合住宅のトイレ、店舗・事務所の小さなトイレに多い天井換気扇(シロッコファン)は、換気機能のみのシンプルなタイプがほとんどです。タイマー機能は壁のスイッチで操作するタイマースイッチが多く見られます。
しかしながら,トイレの天井換気扇は、天井点検口がない場合が多く、また、古い換気扇が交換を前提とせずに設置されている場合もあり、取り外しに手間がかかるため、交換工事の際に以下のような追加費用が発生するケースがあります。
トイレ換気扇交換工事に多い追加工事
- 天井材の開口部を大きくする工事:
5,000円程度ほど - 換気扇を固定しているボルトの切断・除去:
5,000円程度 - 換気扇本体の破壊 (取り外しが困難な場合):
1,000円程度
小さなトイレの換気扇交換工事費用目安
- 換気扇本体:
10,000円程度 - 換気扇交換費用:
13,000円程度 - 撤去した換気扇の処分費:
2,000円程度 - 諸経費:
2,000円程度
追加費用が発生しない場合、上記の費用を合計した、おおよそ27,000円程度がトイレの天井換気扇交換費用の目安となります。
2室・3室換気扇
2室・3室換気扇とは、浴室やトイレに設置された換気扇(親機)と連動して、洗面所やトイレの換気扇(子機)も同時に運転するタイプの換気扇です。主に集合住宅で採用されています。

2室・3室交換費用目安

2室・3室換気扇の親機は、浴室に設置されていることがほとんどです。浴室には天井点検口がある場合が多く、換気扇交換の際に大規模な追加工事が発生することは比較的少ないです。
しかし、浴室換気扇では、アルミダクトが腐食して劣化しているケースが多く見られます。その場合は、手の届く範囲でアルミダクトの交換が必要になります。
アルミダクトの交換が必要な場合は、追加費用が発生します。例えば、アルミダクト1m程度の交換で5,000円程度の追加費用が目安となりますが、ダクトの長さや材質、作業の難易度によって費用は変動します。
2室・3室換気扇交換費用の目安
- 換気扇本体:
12,000~15,000円程度(普及価格帯製品の場合) - 換気扇交換費用:
20,000円程度 - 撤去した換気扇の処分費:
2,000円程度 - 諸経費:
2,000円程度(出張費・駐車場代など)
追加費用が発生しない場合、上記の費用を合計した、おおよそ34,000円~39,000円程度が費用の目安となります。
店舗・事務所の複数個室がある
大型天井換気扇の交換費用
店舗や事務所で複数の個室がある広いトイレに使用されている大型の天井換気扇(シロッコファン)は、住宅用トイレの換気扇とは異なり、換気扇も大型となるため、交換費用も高額になる傾向があります。ここでは、その交換費用の目安や内訳、注意点について解説します。
トイレの大型換気扇の構造

大型天井換気扇の交換費用目安
大型天井換気扇交換前(左)と交換後(右)

大型の天井換気扇は金属製のものが多く、重量もあるため、交換作業には専門的な知識と技術が必要です。また、天井裏でしっかりと固定されていることが多く、取り外しだけでも容易ではありません。
- 換気扇本体:
25,000~50,000円程度(普及価格帯製品の場合) - 換気扇交換費用:
30,000円程度 - 撤去した換気扇の処分費:
3,000円程度 - 諸経費:
2,000円程度(出張費・駐車場代など)
追加費用が発生しない場合、上記の費用を合計した、おおよそ60,000円~85,000円程度が大型天井換気扇交換費用の目安となります。
トイレ換気扇交換費用事例|タイプ別の費用総額と実際の施工事例
ここでは地元の換気扇交換業者と出会う『ジモカン』で実際に施工したトイレ換気扇交換費用の事例を、換気扇の仕様別で紹介します。
【戸建て】パイプファン交換事例

- ご依頼内容:
- 戸建て住宅のトイレでパイプファンが故障したため、新品への交換をご希望。同じ仕様の人感センサー付き、フィルター付きの機種をご希望
- 工事概要:
- 既設換気扇と同仕様のパナソニックFY-08PFRY9VDへ交換しました。
- 工事日:
- 令和6年9月22日
- 工事費用:
- 総額で22,000円(税込)
※ 上記総額は、換気扇本体、交換工事費、撤去処分費など、全てを含んだ金額です。 - 補足:
- 今回は人感センサーとフィルター付きの高級品でしたが、換気機能のみのパイプファンであれば、総額で18,000円ほどとなります。

トイレの換気扇が故障して、どこに頼めばよいのか1週間も迷っていましたが、本当によかったです。
【集合住宅】天井換気扇交換事例

- ご依頼内容:
- 集合住宅のトイレの換気扇から異音がするようになり、新品への交換をご希望。
- 工事概要:
- 既設換気扇と同仕様のパナソニックFY-17C8へ交換しました。
- 工事日:
- 令和6年12月27日
- 工事費用:
- 総額で24,200円(税込)
※ 上記総額は、換気扇本体、交換工事費、撤去処分費など、全てを含んだ金額です。 - 補足:
- 集合住宅のトイレ換気扇は、天井材の開口部を大きくする工事が必要ことも多いですが、今回はそのようなことはなく、追加費用なしでの工事となりました。

トイレ換気扇の騒音がひどく、近所迷惑と思って換気扇を回せませんでした。静かになりよかったです。
【集合住宅】2室換気扇交換(浴室+トイレ)
集合住宅|浴室・トイレの換気能力回復でにおい問題解消!

- ご依頼内容:
- 集合住宅の浴室換気扇(三菱 VD-15ZFC2)が故障して動かないため、交換をご希望。
- 工事概要:
- 後継品の三菱VD-15ZFC13へ交換。ダクト内部の清掃を実施。
- 工事日:
- 令和6年8月3日
- 工事費用:
- 総額で33,000円(税込)
※ 上記総額は、換気扇本体、交換工事費、撤去処分費など、全てを含んだ金額です。 - 補足:
- シロッコファンに埃が大量に詰まっており、ほとんど空気を吸わない状態でした。新品になり、換気性能が大幅に回復しました。

撤去した換気扇を見ましたら、埃の詰まり具合にビックリしました。たしかに浴室の乾きが遅い、トイレのにおいが取れないと思っていましたが、納得しました!
【事務所】大型換気扇交換
集合住宅|浴室・トイレの換気能力回復でにおい問題解消!

- ご依頼内容:
- 事務所のトイレ換気扇(VD-23Z)が故障したため、交換をご希望。
- 工事概要:
- 後継機種の三菱VD-23Z13へ交換。ダクト内部の清掃も実施しました。
- 工事日:
- 令和6年11月5日
- 工事費用:
- 総額で66,000円(税込)
※ 上記総額は、換気扇本体、交換工事費、撤去処分費など、全てを含んだ金額です。 - 補足:
- 今回の換気扇はパネルサイズが474mm角とかなり大きく、重量も約10kgのため、2人での施工となりました。

1990年製の換気扇で、遂に壊れてしまったようで動かなくなりました。運転音も静かになり、換気能力も復活したようで、においもすぐに取れて快適になりました。
トイレ換気扇交換で発生する可能性のある追加費用とは?【事例写真で解説】
トイレ換気扇の交換では、換気扇本体の費用に加えて、追加費用が発生するケースがあります。主な追加費用は、「工事の難易度による追加費用」と、「換気扇以外の部品交換や清掃費用」です。ここではよくある追加費用の事例と、その費用相場について、写真付きで詳しく解説します。
注意
ここに記載する追加費用はあくまで目安です。実際の費用は、現場の状況や業者によって異なります。必ず事前に見積もりを取り、詳細を確認しましょう。
アルミダクトの交換(腐食・劣化)

トイレ換気扇のアルミダクトは、経年劣化により腐食し、硬化、ひび割れ、穴あきなどの症状が出ることがあります。特に20年以上使用している場合は、交換が必要なケースが多く見られます。劣化したダクトをそのままにしておくと、換気効率が低下するだけでなく、湿気が天井裏に漏れて建材を傷める原因にもなります。
換気扇交換時にアルミダクトの状態を確認し、必要であれば交換をおすすめします。多くの場合、手の届く範囲での交換となりますが、天井裏のスペースが狭い場合は、交換が難しいこともあります。
アルミダクト交換費用目安:1ヵ所 5,500円(税込)
※上記費用はアルミダクト1m、雑材、撤去処分費など、全てを含んだ金額です。
排気口の詰まり清掃

戸建て住宅のトイレ換気扇の排気口には、虫の侵入を防ぐための網が設置されていることが多く、この網にホコリが溜まり、目詰まりを起こしていることがあります。排気口が詰まると、せっかく新しい換気扇に交換しても換気能力が十分に発揮されません。排気口の清掃は、排気口を取り外して水洗いするのが基本です。しかし、2階のトイレなど、高所にある排気口は、安全上の理由から清掃できない場合があります。
排気口の清掃費用目安:1ヵ所 5,500円(税込)
※上記費用は清掃、止水処理など、全てを含んだ金額です。
天井開口の拡張工事(換気扇取り出しのため)

特に集合住宅のトイレ換気扇では、天井の開口部が換気扇本体よりも小さく、そのままでは取り外せないことがあります。そのため、天井の開口部を広げる工事(開口拡張工事)が必要になる場合があります。
開口の拡張工事費用目安:1ヵ所 5,500円(税込)
※上記費用は開口工事、天井材処分など、全てを含んだ金額です。
工事の手間による追加費用 (中間ダクトファン交換など)

天井裏に設置されている中間ダクト形換気扇の交換は、設置場所が狭い、ダクトの接続が複雑、などの理由で、通常の換気扇交換よりも手間がかかる場合があります。特に、30年ほど前の機種は、現行品とサイズが異なることが多く、固定金具(アンカー)の打ち直しや、ダクトの加工が必要になることもあります。
1ヵ所:20,000円程度(税込)
設置状況による割増:
20,000円~50,000円程度(税込)
※現場の状況(配管や配線の状況、スペースの広さ)により費用は大きく変動します。
まとめ:トイレ換気扇交換は、追加費用も考慮して業者選びを
トイレ換気扇は、本体だけでなくダクトや排気口など、空気の通り道全体のメンテナンスが重要です。換気能力が低下していると感じたら、早めの交換・修理をご検討ください。 築年数や設置状況によっては、追加費用が発生する場合もあります。複数の業者から見積もりを取り、納得のいく業者を選びましょう。
トイレ換気扇交換はどこに頼む?
私は電気工事業者として、これまで300件以上のトイレ換気扇交換を施工してきました。施工の際には、お客様から『他にどんな業者に見積もりを取ったのか』『なぜ当社を選んでいただけたのか』といった、貴重なご意見を伺ってきました。そこで、これからトイレ換気扇の交換をご検討されている皆様に、ぜひ知っておいていただきたいことがあります。それは、電気工事の専門業者に直接ご依頼いただくのが、費用、スピードの面で最も賢明な選択だということです。
専門業者への直接依頼で、なぜ費用と時間を節約できるのか? 3つの理由
正確かつ迅速な見積もり& 1回訪問での工事完了
豊富な知識と経験に基づき、電話やメールでのヒアリング、そして写真だけで多くの場合、正確な概算見積もりをご提示できます。つまり、見積もりのための訪問は不要。工事も1回の訪問で完了するため、お客様の時間と手間を大幅に削減できます。
※ただし、アルミダクトの腐食や排気口の詰まりなど、一部の状況については、現地確認が必要となる場合があります。
中間マージンなしの適正価格
どこへ依頼をしても、実際に浴室換気扇の交換工事を行うのは電気工事業者です。直接ご依頼いただくことで、中間マージンを省いた適正価格での工事が可能になります。
明確な料金体系
一部の優良な電気工事業者では、ホームページ上で「この品番なら総額〇〇円」といった明確な料金を提示しています。これは、確かな技術と経験を持ち、適正価格でサービスを提供していることの証です。
本音で回答:トイレ換気扇交換のQ&A
Q:換気扇本体を自分で用意すれば、交換費用は安くなりますか?
A:はい、確かに換気扇本体は、インターネット通販などで非常に安く購入できる場合があります。そのため、ご自身で用意された方が、工事の総額費用を抑えられる可能性はあります。しかし、以下の点にご注意ください。
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適合性の確認は慎重に
トイレ換気扇には非常に多くの種類があり、ご自宅の環境に適合しない製品を購入してしまうリスクがあります。適合しない換気扇の場合、取り付けができない、または後日改めて交換が必要になる可能性があります。 -
保証範囲の違いに注意
多くの電気工事業者では、工事に使用する部材(換気扇本体を含む)にも保証を付けています。業者に依頼して換気扇を手配した場合、万が一、初期不良や早期故障が発生しても、無償で交換・修理対応を受けられるのが一般的です。しかし、ご自身で用意された換気扇の場合、工事のみが保証対象となり、換気扇本体は保証対象外となるケースがほとんどです。 -
古い換気扇の処分はどうする?
通常、業者に交換工事を依頼した場合、古い換気扇の撤去・処分費用は工事費に含まれています。しかし、お客様が換気扇をご用意された場合、古い換気扇の処分は別途費用となる、またはお客様ご自身で処分しなければならない場合があります。また、新品の換気扇が入っていた段ボールなどの梱包材の処分もお客様負担となることがあります。
上記の点を総合的に考えると、トイレ換気扇の交換は、換気扇本体の選定から取り付け工事、古い換気扇の処分まで、全てを業者に任せるのが結果的に最も安心・確実でお得な方法と言えるでしょう。
Q:複数の業者に見積もりを取るべきですか?
A:はい、適正な価格で信頼できる業者を選ぶためには、複数の業者から見積もりを取る(相見積もり)ことは有効です。しかし、業者ごとに何度も現地調査に立ち会うのは、お客様にとって大きな負担となるでしょう。
そこでおすすめしたいのが、メールやLINEなどを活用した、オンラインでの見積もりです。換気扇の写真や、分かる範囲での設置状況の情報などを送ることで、多くの業者から概算の見積もりを取り寄せることができます。
ただし、写真だけでは、換気扇の状態や設置環境を完全に把握することは難しい場合もあります。そのため、以下のような点を考慮して業者を選ぶと良いでしょう。
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追加費用の可能性を事前に説明してくれる
例えば、「この換気扇への交換費用は総額〇〇円税込ですが、アルミダクトの交換が必要な場合は、1mあたり〇〇円の追加費用が発生します」といったように、追加費用の可能性とその金額を事前に説明してくれる業者は、信頼できる可能性が高いです。 -
質問に丁寧に答えてくれる
メールや電話での質問に対して、専門用語を避け、分かりやすく丁寧に答えてくれる業者を選びましょう。
私たち電気工事業者としても、比較的短時間で完了する換気扇交換のような工事では、見積もりのための現地調査はできる限り避けたいというのが本音です。お客様にご足労をおかけするだけでなく、私たち自身の時間も拘束されてしまうからです。
Q:見積もりには現地確認が必要ですか?
A:いいえ、必ずしも必要ではありません。多くの場合、以下の情報をお知らせいただければ、現地確認なしで概算のお見積もりをお出しできます。
※中間ダクトファンは必ず現地確認が必要です。
- 現在お使いの換気扇の品番
- 天井点検口の有無(ある場合は、点検口と換気扇が写る写真)
- 天井裏の様子が分かる写真(可能であれば)
これらの情報があれば、換気扇交換に必要な費用の総額をお伝えすることが可能です。換気扇交換の専門業者に直接ご依頼いただく場合に限りますが、ホームセンターや家電量販店、工務店、管理会社などでは、提携している業者による現地確認が必要となるのが一般的です。
例えば、以下のような写真をお送りいただけると、より正確な判断ができます。




Q:信頼できる業者を選ぶには、どうすれば良いですか?
A:正直なところ、ホームページや口コミだけでは、適正価格で確実な工事をしてくれる業者かどうかを見抜くのは、プロの私でさえ難しいのが現実です。お客様が不安な気持ちを抱えながらも、勇気を出して問い合わせをしてくださっていることは、私たちも十分に理解しています。
だからこそ、良心的な電気工事業者であれば、最初のお問い合わせの段階で、できる限り詳細な状況確認に努めます。ヒアリングや、写真のご提供をお願いするなどして、
- 「このタイプの換気扇交換なら、総額〇〇円です」
- 「ただし、アルミダクトの交換が必要な場合は、追加で〇〇円かかります」
といったように、具体的な金額を、条件付きでもお伝えするように努めているはずです。これは、お客様に安心してご検討いただき、納得して工事をご依頼いただきたいという思いからです。
トイレ換気扇交換のまとめ
トイレ換気扇の交換は、DIYでは難しい場合も多く、業者選びが重要になります。しかし、「信頼できる業者」を見極めるのはプロでも簡単ではありません。まずは複数の業者に問い合わせ、換気扇の写真や設置状況を詳しく伝え、具体的な見積もり(追加費用の可能性も含め)を比較検討することから始めましょう。その際、金額だけでなく、メールや電話での対応が丁寧で、質問にしっかりと答えてくれるかどうかも、業者選びの重要な判断材料となります。
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電気工事施行管理20年の経験
保有資格:第一種電気工事士、1級電気施行管理技士。
電気工事の経験20年、独立後は自力で作成したホームページ集客のみで法人設立後も3年間黒字を維持。